輸出バスに魅せられて 第三回

11月29日をもちまして全国バスデータベースの記事数が5000件を超えました。いつも見て下さり本当にありがとうございます。今後とも精進してまいります。
今回は5000記事を記念し、管理人(コアラ)がバスにハマるきっかけとなった車について紹介しようと思います。

第一回~出会い編~
第二回~元事業者特定編前編~
第三回~元事業者特定編後編~
最終回~元車番特定編~


前回まとめた特徴をもとに元事業者を特定する。

まずは車体に関する特徴について考える。

この車は1994年式のU-UA440HANとのことだが、そもそもU-UA440HANはかなり製造数が少ない。
リコール情報を確認したところ、1993年5月20日から1995年2月27日の間の製造数はわずか78両であった。ほぼ同期間に製造されたUA440HSNと比べて4分の1以下である。
なので1994年にU-UA440HANを導入した事業者を調べ上げることにした。

大阪市交通局 11両導入
京都市交通局 7両導入
尼崎市交通局 6両導入
鞆鉄道    2両導入
横浜市交通局 1両導入
東京都交通局 1両導入

このうち西工架装の車は

京都市交通局 7両
尼崎市交通局 6両
大阪市交通局 3両

が確認できた。

次に仕様について考える。

今回注目したのは「フォグランプ省略バンパー」という特徴だ。
このバンパーは京王バスなどにおいて採用されているもので、特注品のため現地で付け替えたとは考えづらい。
上にあげた3社のうち、このバンパーを採用しているのは大阪市交通局のみである。
よってこの車両は大阪市交通局中古である可能性が高いといえる。

では残りの仕様はどうか。

まずはライト形状。どちらも角型で一致している。
次に扉の位置。どちらも前後扉で一致している。
そして黄色い乗務員札差。どうやら現在使われている乗務員札差も黄色のようだ。

ということで大阪市交通局中古の車の可能性は非常に高そうだ。

だがここで疑問がひとつ。
前回、元事業者時代のものと思わしき塗装がのぞいていると述べた。
「クリーム地にこげ茶色の線が複数本」、これは大阪市交通局の塗色と一致しない。
このカラーリングはいったい何だったのか。

最終回~元車番特定編~に続く

 

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