郵趣に沼ろう②~消印の種類とその美しさ~

先日当サイトで、家にいても簡単にできる趣味として郵趣、特に切手集めの手順について紹介しました(https://lalulintas.net/blog/diary/mmyoshiyuki/1730/)が、今回は消印にスポットを当てていきたいと思います。「交通系」サークルからすこし離れてしまう話題ですが、現在の旅行や外出もままならないパンデミックの中でも「郵趣」はいろいろ楽しむことのできる趣味分野です。多くの方々に興味を持ってもらいたく思います。

さて、消印は郵便物に押されるスタンプのことですが、正式には「証示印」とよばれるれっきとした公的な印鑑で、偽造や除去は法律によって禁止されています。
そんな消印にも多くの種類があります。

これは、押印機でおされた「機械印」です。
中野郵便局で令和1年6月22日・18-24時に押されたことがわかります。
消印は、このように機械で押されるものと郵便局員さんが手押しで押印するものがあります。
機械印にもいくつか種類があり、上のような和文(日本語&和暦日付)印のほかにも

このような和欧文機械印も存在します。最初に紹介した和文印では国際郵便に使用できないため、どんな郵便物にも使うことのできる機械印として開発されました。局名がローマ字で書かれているほか、日付も和暦と西暦が併記されたものです。(写真では、(平成)31/(20)19年2月28日・18-24時を指しています。)

近年では、大きな郵便局を中心にこのようなインクジェットタイプの和欧文機械印も活躍しています。

つづいて手押し印の紹介です。
手押しの消印の主なタイプは2つ。和文印欧文印です。文字通り、国内用か国際用かで使い分けられていますが、「欧文印を国内郵便に使ってはいけない!」といった厳格な規則はないようです。

こちらがおなじみ和文印。そして

こちらが欧文印です。欧文印では日付の書き方が和文と逆になっており、日→月→年の順番になります。写真の場合、2004年12月13日の消印です。

これ以外にも、郵便局周辺の景色や名所を図柄にした風景印という消印が存在します。

記念に残す消印としてうってつけですね。
ただ、風景印はおいている局とそうでない局があるため、注意が必要です。

これ以外にも、たくさんの切手を一気に押印する際に使うローラー印や、大きなイベントなどの際に臨時で設備される小型印というものも存在します。

こちらは、天皇陛下のご即位祝賀パレードの際に設備された浅草郵便局の小型印です。

ここまで数多くの消印を紹介してきましたが、消印は郵便物だけに押すことが許されているわけではありません。はがきの料金(現在は63円)以上の切手が貼られていれば、実際に郵送しないものにも消印をもらうことが可能です。これを記念押印といいます。

ノートにも、このように切手さえ貼れば風景印を集めることができるのです。郵便窓口で依頼すれば、気軽に消印を押していただけます。

現在はこんなご時世で、気軽にあちこちの郵便局をハシゴすることはできませんが、心配はいりません。
郵趣の大きな強みは、「郵送で全国各地の消印を押してもらえる」ことです。郵頼と呼ばれるこのサービスを用いれば、好きな日付で好きな郵便局の消印を手に入れられます。
この方法については、後ほど私の個人ブログ(http://paravion.blog.jp/archives/6018108.html)で紹介させていただいたので、是非お読みいただけるとうれしいです!

美しい絵画のような切手に、くっきりと映えるくろぐろとした消印。
郵趣は一日にしてならず。奥の深い趣味ですが、封筒やはがき、そして切手さえあればいつでも楽しめるものなのです。
一人でも多くの方に郵便の面白さが伝われば、一郵趣家としてこれほどうれしいことはありません。
郵便関係の話題について、当サークルでは今後も発信していきたいと思っています!
郵趣に沼ろう③を、乞うご期待ください。

 

コメント