船に乗るまでがコミケです

コミックマーケット96も無事終了し、いよいよ帰ろうと外に出るとバスロータリーには人人人。りんかい線もゆりかもめも同じようなことでしょう。人混みは大の苦手(だったらなんでコミケなんかに…という話ですが)なので、ひとり脇道にそれていきます。

やってきたのは有明客船ターミナル。ここから日の出への水上バスが出ているそうなのです。

実はこの存在自体は前から知っていたのですが、月に2~3日動けばいいほうというほどのレア航路。8月はコミケ開催日くらいしか動いておらず、今回のコミケ初出展でようやく乗船が叶いました。

エスカレーターで下ると待合室があります。写真は運休日に撮ったものですが、さすがに今日ばかりは人で埋まっていました。

あなたと、コンビに、FamilyMart。いわゆる無人コンビニというやつですね。

窓口の隣に自動券売機があるのでそちらで乗船券を購入。日の出まで460円はお手頃ですね。

桟橋の根本で乗船券を確認していき、船が近付いてきたらチェーンで締め切って改札終了となります。けっこうおおらかな雰囲気ですが大丈夫なのでしょうか?(じっさい締め切り後に1人チェーンを乗り越えて乗船した方がいましたし…)。

待合室の段階で相当な数だとは思っていましたが。桟橋に詰め込まれると人の多さは一層際立ちます。人混みを避けて来たのはどこへやらという感じですし、そもそもこんな人数全員乗り込めるんでしょうか…?

やってきた船はなんと二階建て構造でした。これなら乗り切れそうです。

乗船券の確認もすでに終わっているため列はどんどん船内へ吸い込まれ、あっという間に乗船終了となりました。


17:40 出航

ビッグサイトよさらば!

船内に入ると左手に下階への階段があり、右手の後部デッキから上階に上がることができます。


後部デッキ

一番下の段は波がかぶるほどです。

 

上階への階段わきにはこんなものが。当然ながらガッツリコミケ参加者を想定しているようです。

上階は天井にも窓がありなかなか眺め良好。

右に旋回しあけみ橋をくぐります。


埋立地に高層建築。すごいですね…。

と、急に何やらアナウンスが。「…みなさんコミケお疲れさまでした!(パチパチパチパチ)」どうやら船内売店のレジの方がやっているようです。クラブみたいな軽い口調でノリが合わないな…と思っていたのですが、「一つだけ言わせてください。南館めっちゃ涼しかったですよね。私も4日とも参戦しまして…あの西館へ戻るときのだるさ?」と続けられるうちにどんどん心をつかまれていきました。


首都高速の橋をくぐると一気に視界が開けます。


レインボーブリッジ。下にいるのは屋形船でしょうか。

「4日目の参加者は20万人。これどれくらいかって言いますと、某ネズミの国あるじゃないですか、ネズミーランド。あれの1日の平均来場者数が6万人くらいらしいんです。ってことはその3,4倍の人がビッグサイトに集まってるってすごくないですか?」

軽快な口ぶりはとどまるところを知りません。

めまぐるしく変わる景色と心をつかむ船内放送に圧倒されていると、早くも日の出の桟橋に。


17:57 日の出桟橋着。

ここから浅草行の船に乗り継ぐこともできますが、乗り継ぎ客はあまり見えませんでした。


また、10分少々で歩けば浜松町にも出られます。


席自体にはまだ余裕がありましたし、コミケの余韻に浸るには最適でしょう。

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