よゐこのシェアサイクル乗り継ぎ旅に第2回はあるのか

一昨日2月15日、テレビ東京土曜スペシャルでよゐこのシェアサイクル乗り継ぎ旅が放送されました。普段ならこの手の番組はたのしく眺めて終わりなのですが、ここまで趣味どんぴしゃな番組だと黙っているわけにもいかず…
ということで今回はタビリスさんみたく考察記事を書いてみました。

※当記事はネタバレ100%です。また、以下に記載する情報はすべて机上で調べたものであり、筆者は現地を訪れていないことご了承ください。なお文中は敬称略です。


今回のチャレンジ内容は東京・有明から芦ノ湖までおよそ100キロをシェアサイクルで走破するというもの。日程は1泊2日で、2日目の夜8時までに到着すればチャレンジ成功となります。

まずは実際の行程から。

<1日目>
08:30 セガサミースポーツアリーナ出発有野90%濱口40%
09:10 レインボーブリッジ到着。
10:20 品川駅前到着。
11:00 品川駅前(こうなん星の公園)で自転車を交換し出発有野90%濱口90%
東京地酒新酒まつり散策
11:20 品川出発。
11:30 天王洲アイル駅前通過。
xx:xx 濱口のみしながわ区民公園(北側)で自転車を交換濱口50%
12:30 京急蒲田駅前通過。
12:45 雑色商店街到着。散策。
14:00 とんかつ洋食マルミ出発。
14:15 多摩川を渡り神奈川県に入る。
14:30 川崎駅前到着。京急川崎日進町駐輪場で自転車の返却を試みるも返却できず。
15:10 観光案内所で返却不可について尋ねる。
15:30 川崎駅前出発。都内へ戻る。
15:45 六郷文化センター到着。自転車を返却し、徒歩で川崎市内へ。
16:15 多摩川を渡る。
16:30 川崎駅前到着。セブンイレブン川崎北店で自転車を借りる有野30%濱口50%
xx:xx 神奈川新町駅付近で有野のバッテリーがゼロに。
18:30 横浜駅前到着。
18:50 保土ヶ谷駅前到着。夕食。
21:00 藤沢駅付近通過。
エノカホテル泊

<2日目>※箱根で降雪のため撮影中止

<3日目>
08:00 藤沢(エノカホテル)出発。
xx:xx デニーズ藤沢片瀬山店にて自転車を交換有野70%濱口30%
08:40 江の島到着。
09:00 江の島出発。
xx:xx 汐見台合同庁舎で自転車を交換有野90%濱口100%
10:30 湘南大橋で相模川を越える。
11:05 磯っぺで昼食。
12:10 磯っぺ出発。
12:30 大磯駅前到着。観光案内所でHELLO CYCLING利用の可否を尋ねる。
13:30 平塚駅前着。平塚駅南側駐輪場で自転車を返却。
15:00 大磯(ポートハウスてるがさき)で自転車を借りる有野Full濱口Full
17:10 小田原駅前到着。自転車を交換有野Full濱口Full
xx:xx バッテリーゼロに。
19:58 遊覧船元箱根港到着。自転車を返却。

ということでなんとかチャレンジ成功となりました。ただ2日とも夜間にバッテリーゼロの状態で走行するなど決して大成功とはいえない状況。もっとよい手立てがないものか調べてみましょう。

大回りか停滞か

オープニングは東京オリンピックに向け整備が進むエリアを一望できる有明北緑道公園。リアクションのいい釣り人に教えてもらい、最初のポートへ。登録されたSuicaで自転車を借りさっそく出発となりました。

二人は当面の目的地を品川と定め、レインボーブリッジへ。ところがレインボーブリッジ遊歩道の開場時間は午前10時~午後6時(11月~3月)。二人が橋のたもとに到着したのは一時間も前ということで、いったん引き返して汐留へ迂回するルートに切り替えました。初っ端から罠を仕掛けてくるところにスタッフの悪意を感じます笑
レインボーブリッジの遊歩道は自転車走行禁止で、専用の台座に乗せて押し歩きすることになりますので、開場を待っていたら実際のように10時20分に品川駅前に着くのは厳しいでしょう。二人が汐留へ迂回したのは正しかったと言えます。
汐留を経由するルートはいったんゴールとは反対の北に向かうことになるので選択しづらいですが、レインボーブリッジが自転車で走行できないことを知っていれば最初から汐留ルートを採用できたかもしれません。
なお、レインボーブリッジよりもさらに南方、台場から八潮方面に抜ける国道357号(東京港トンネル)は自転車通行禁止です。

バッテリー残量の必要性

10時20分に品川駅前に到着した二人。駅前のポートで自転車を交換しようとしますがバッテリー残量は0%、3%、と散々。放送には載らない何かがあったのかもしれませんが、ここで30分以上の停滞となりました。シェアサイクル乗り継ぎ旅ですし、とりあえず充電が少なくても自転車を借りてちょっと先のポートで交換するというスタイルでもよかったと思います。実際(?)、濱口はお尻の痛みから4キロほど先のしながわ区民公園(北側)ポートでサドルの柔らかい自転車に交換しています。

川崎での逆戻りは避けられなかったのか

自転車を換えた二人は快調にすすみ、多摩川を越えて神奈川県に入りました。バッテリー残量がなくなってきたこともありここで自転車を交換しようと駅近くのポートへ向かいますが、なぜか「駐輪場外」と表示されて返却できません。観光案内所で尋ねてみると東京都内の自転車は川崎市内では返却できないとのこと。二人は都内に戻って自転車を返却し、徒歩で再度川崎を目指すことになりました。
この東京で借りた自転車が川崎では返せない件、番組内では会社が違うと相互利用できないと紹介されていましたが、実は東京バイクシェアと川崎バイクシェアは同じドコモ・バイクシェアの運営。ドコモ・バイクシェアでは原則として他エリアへの乗り入れはできず、東京10区あるいは大阪バイクシェア⇔HUBchariに限って相互利用ができます。これはドコモ・バイクシェアを利用する上での重要な注意点ですので、シェアサイクルで長距離走るという番組の性質上、きちんと説明してほしかったところです。
六郷土手のポートに川崎市との相互利用不可の掲示があったように、東京⇔川崎(⇔横浜)で相互利用ができないというのはドコモ・バイクシェアを利用する際の有名な落とし穴のひとつ。大田区内のポートに立ち寄っていれば張り紙を見つけられていたでしょうから、なんとも惜しいところです。

再び川崎駅前にやってきた二人は、観光案内所で紹介された「一番神奈川でシェア範囲が広い」というHELLO CYCLINGを借ります。実はHELLO CYCLINGでは六郷文化センターほど近くのグランドゥース六郷土手というホテルにもポートを設けており(HELLO CYCLINGでは都道府県境を越えての利用が可能です)、そちらから乗れば徒歩距離を大幅に減らすことができました。観光案内所の方はポートマップを見てポートを探していましたから、発見できなかったのは少々残念です(ひょっとすると収録当時はこのポートが存在しなかったのかもしれませんが…)。

HELLO CYCLINGの使い方

川崎駅前で自転車を借りた二人は遅れを取り戻そうと必死に漕ぎ進みます。雨が降ろうが有野のバッテリーが切れようがお構いなしの行軍で夜9時に当初目標としていた藤沢に到着しました。
ここでも気になったのはやはりなぜ自転車を交換しないのかということ。バッテリーが切れると前照灯も点かなくなってしまうので夜間のバッテリー切れは昼間のそれよりもはるかに深刻です(番組ではさすがに別途ライトを用意しているようでした)。保土ヶ谷から戸塚にかけては権太坂という上り坂もありますし、是非とも自転車を交換しておきたいところだったでしょう。
ポートマップを見てみるとHELLO CYCLINGは横浜市街こそないものの川崎から藤沢まで各所にポートが存在しています。たいていは国道からちょっと入ったところにあるので見つけられなくても仕方ないですが、たとえば権太坂の先には国道沿いのコンビニ3か所にポートが設置されています。こういったところで自転車を発見し交換できていればここまでの苦行にはならなかったはずです。

さらに、藤沢市街にたどり着いた二人は自転車を返却しようともせず宿を探し、そのまま泊まっています。シェアサイクルは返却しないかぎり無限に課金されていきますから、シェアサイクル旅をするなら宿泊時は自転車を返却しておくべきでしょう(番組では2日目が撮影中止で丸一日停滞していますので3000円余計に課金されている計算となります)。

歩道橋上の奇跡

一日空いて3日目の朝、藤沢を出発した二人は江の島で束の間の青春を楽しみ、海岸沿いの国道134号線を進んでいきます。実はここ海岸沿いと言っても防風林のため海はほとんど望めず、単調な景色が延々と続くためモチベーションを保つのが難しい区間です。

何もない道でバッテリーが切れることを恐れた二人は目の前に現れた看板に書いてあった藤沢を目指すことに。ただ藤沢といえば今日の出発地点。道を曲がろうとのぼった歩道橋上でそれに気づいた二人は間一髪逆戻りを回避しました。もしここで藤沢市街まで戻っていたら5-6キロ、運よく途中のファミリーマート湘南東海岸店のポートを見つけたとしても2キロ引き返すことになり、ゴールはますます厳しくなっていたでしょう。
ミラクルはまだ続きます。たまたま歩道橋上にいた方に話を聞いてみるとすぐ近くにポートがあるとの情報をゲット。無事、充電残量の十分にある自転車に交換できたのでした。実はここで発見したのは江の島から5キロ弱走ってきて初めてのポート。仮にここを逃してしまえばさらに3キロ程度ポートが途絶えてしまいますから、ここでポートを発見できたのは超のつくラッキーでした。

川崎の二の舞は避けられなかったのか

バッテリー残量十分の自転車になって快調に飛ばす二人は湘南大橋で相模川を越え、磯っぺというレストランで早めの昼食(工事現場スタイル)をとります。ところが大磯駅前にたどり着いてみるとまたもやここでは返却できないとの宣告。初日と同じように平塚市内まで引き返すことになりました。しかもその距離は川崎駅~六郷文化センターのおよそ倍となる5キロほど。よゐこの二人も恐れていたことですし避ける手立てはなかったのでしょうか。
今回の場合、HELLO CYCLINGのポートは平塚駅前をでると三島までなく、大磯から芦ノ湖まで利用したLet’s Bikeの東端は大磯。したがって平塚~大磯の徒歩は避けられませんからポイントはいかにしてHELLO CYCLINGの西端が平塚であるかに気付くことです。HELLO CYCLINGには基本的に冊子版のポートマップが存在せず、ポートを探すには誰かに探してもらうことになります。最も可能性が高かったのは川崎で芦ノ湖まで行けるシェアサイクルを尋ねた際に西端を聞いておくことでしたが、初回ということでできなかったのも仕方ないかもしれません。

天下の険、箱根峠

大磯で再び自転車にまたがった二人はバッテリーがフルなことから小田原まで一気に駆け抜け、箱根峠に備えて自転車を交換します。ところが充電フルの自転車に換えたにもかかわらずバッテリーはどんどん減っていき、二つ目の難所七曲りを前に切れてしまいました。箱根峠に差し掛かるのが日没前でライトをつける必要がなかったならもう少し持っていたのかもしれませんが、小田原で充電フルの自転車に交換してこれですから途中でバッテリーが切れることは避けられない事態だったのでしょう。バッテリーの切れた電動アシスト自転車を押して坂道を登りきったよゐこの二人はさすがとしか言いようがありません。


出来過ぎたコース設定

今回のコースは東京~芦ノ湖100キロと東京から気軽に行ける観光地でなおかつキリのよい距離。しかも最初に利用するであろう東京バイクシェアは大田区までしか使えず、そこから先はHELLO CYCLING頼み。さらに大磯から先はLet’s Bikeに乗り換えなければならない、と二度も乗り換えが必須なコース設定で、“乗り継ぎ旅”にはピッタリです。

第2回の可能性は…?

今回のルールは「シェアサイクルを乗り継いで2日目の20時までに芦ノ湖に着く」という非常にシンプルなもの。自転車を借りた直後に祭りを散策するなど、ローカル路線バス乗り継ぎ旅というよりはむしろ出川哲朗の充電させてもらえませんか?の系統の番組なのだと感じました。これはこれでよゐこのコンビ仲の良さが出ていいのですが、いかんせんルールが緩すぎてわざわざシェアサイクルで行かなくても…と思ってしまいます。たとえば、どこかスポットに立ち寄ったり宿泊したりする際には必ずいったん自転車を返却しなければならない、のようなルールを加えてみてはどうでしょうか。

初回のコース設定が絶妙だっただけに次なるルート探しが大変だとは思いますが、よゐこの二人の絡みは見ていてホッコリしますし、シェアサイクルを乗り継ぐという前代未聞の旅のスタイルはまだまだ見てみたいところ。SNS上の反応も悪くありませんでしたから、秘境路線バスふれあい旅のようにルールを変更しつつ第2弾、第3弾とシリーズ化していくことを願ってやみません。

コメント

  1. たなか より:

    楽しく読ませて頂きました!
    これ、箱根の旧道じゃなくて、新道だったらまた変わってくるんですかね…?