郵趣に沼ろう①~誰でもできる切手収集~

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って非常事態宣言が出されている今日この頃ではありますが、家での時間を持て余している暇などありません。在宅でできる趣味をやりまくって時間を有効活用しましょう。ということで当サークルの掲げる「交通系」に当たるかは疑問ですが、今回は郵便趣味、「郵趣」の中でもお金を掛けずに出来る使用済み(実逓)切手収集の手順について紹介します。まずはどの家にもどこかしらにある不要な封筒や葉書から切手の部分を切り取ります。消印を含めて実逓として保管したい場合はこのまま、もしくは封筒や葉書ごと保管すれば良いわけですが、今回は切手収集にのみ重きを置いて、ここから切手単体を剥がし取る処理を行います。
(※この手法は誤って貼り付けてしまった切手を剥がして再利用することにも使えます。是非お試しを。)
バケツや桶に水を張り、切手の面を裏返して水に浮かせます。よほど雑に扱わなければ切手がふやけて破けることはありませんので、思い切って水に浮かせましょう。ちなみに写真の右側で表面で浮いている切手は、無理やり紙から外した結果台紙が薄く張り付いてしまったもので、こういったものも綺麗に剥がすことが出来ます。
(注:プライバシーに関わる部分にはモザイクを入れさせて頂いております。)
すると切手と台紙の間に少しずつ水が浸透していきます。ノリが溶けていくのを待ちましょう。
個体差は大きいですが、大体10~20分もすれば台紙から切手がはがれて水の底に落ちます。この時、まだ剥がれ落ちていない切手を手でむりやり剥がしてしまうと、切手が破けてしまったり傷んでしまうので、じっくりと待ちましょう。(先に剥がれた切手がふやけ過ぎてボロボロになるといったことは基本的にありませんので安心して待ちましょう。)
水に漬けていた切手がはがれきりました。元々あったノリは水に溶け出ています。
元の貼っていた面の紙が薄くひっついてしまっていた切手もご覧のように綺麗にはがれます。
キッチンペーパー・ペーパータオル、不要な布などの水気を取れるものを下に置いて、一枚ずつ水からあげます。
ノリが残っていると貼りついてしまうことがあるので裏返しで”水揚げ”しましょう。
ここでも丁寧さを意識してゆっくり上げないと破けてしまいますので注意しましょう。
ここからは乾燥作業に入ります。窓ガラスやアクリル板、下敷きなどのツルツルした平らな面に濡れたままの切手を貼っていきます。水分によってぴったりと張り付くため、乾燥後がパリッとした仕上がりになります。
貼り終わったら表面や間の水分だけを先ほどのキッチンペーパーなどを利用してトントンと軽くたたくように取り、あとはただ待ちます。
乾燥して浮いてきました。ここでもノリが残っていると貼りついてしまうことがあるので、ノリがまだありそうだなと感じた切手は裏返しで貼るといいでしょう。
完全に乾ききったらまとめて整理整頓して、切手アルバムへと収納しましょう。この際できれば切手専用のピンセットを使用しましょう。手垢は長期的な目で見ると切手の劣化に繋がります。
(※あまり馴染みが無いアイテムだとは思いますが、ピンセットもアルバムもアマゾン等の通販で購入できます。)
切手アルバムは基本的に二重構造になっていて、空気を遮断し紫外線からも切手を守ります。戦前の大日本帝國郵便の切手などの古い切手は、台紙が和紙だったり切手の素材も「毛紙」と呼ばれる材質である上に、消印や封筒・はがきの文面までもが貴重な時代資料であるため剥がさず保管することをオススメします。

切手収集。1960~70年代に大流行し当時は子供の趣味の大定番でした(このおかげで現在切手市場では昔の切手もほぼ額面通りの額で入手することが可能です)が、他のコンテンツの充実や郵便の重要性が薄まって来た現在では大きく衰退してしまっています。しかし個性のある切手をよく見てみてください。色とりどりの図案が「小さな絵画」としての美しさを持っています。基本的に自宅で趣味が完結(出かけて郵便局程度)し、同好の士が居れば郵送で趣味のやり取りが出来る郵趣。ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

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