めいてつ旅日記 第3回

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知立(ちりゅう)に到着すると、なんと対向のホームに9500系(+3100系)が入線してきていた。乗ってきた9500系を見送りつつ、慌ててカメラを回した。

911レ。ト9501F+31**Fキ。

第1回でも触れたとおり、知立駅では大規模な高架化工事が行われている。この駅には名古屋本線(NH)、三河山線(MY)、三河海線(MU)の実質3路線が乗り入れており(三河線は山線と海線を合わせてひとつの路線なのだが、知立で完全に系統分離されている上に名鉄公式のナンバリングも別々になっているため別路線という扱いにした)、線路の本数が多いのだが周りの用地があまりないため、難工事が強いられている。すべての線路を一旦南西方向に移動させた後、空いた北東部に高架の線路を新造して徐々に移設していくという方式が採られているのだが、線路の移動だけで8年ある工期のうち3年を費やしている。

改札口を出て、工事中の様子を見てみる。

新安城寄りの踏切から駅構内を見るとこんな感じ。跨線橋は造りこそ簡素だが、3つのホームにまたがる規模の大きいものになっている。

この踏切、他ではあまり見られないユニークな仕組みになっている。右の2本の線路が名古屋本線、左の3本が三河線なのだが、両線は数メートル離れていて、端から端まで歩いて渡ると結構大変である。そのため歩行者用の踏切は両線の踏切が独立している。つまり三河線の電車が来るときは三河線の踏切のみが閉まり、名古屋本線の電車が来るときは名古屋本線の踏切のみが閉まる。ところがその方式を車が通る方の踏切で採ると危険が生じるため、車両用の踏切は両線の踏切が連動しており、どちらか一方の電車しか来ない場合でもすべての遮断機が下りるのだ。

鉄骨が姿を現し始めている。

鉄骨は今後コンクリートで囲われるだろうから、この姿が見られるのも今だけだ。写真下部にちらりと完成イメージ図が見えているが、高架化が完了すれば付近の景色は一変するだろう。今のうちに線路が地上を走っている光景を目に焼き付けておきたい。

駅へ向かう道。整備途中ということもあり、もはや「初見殺し」である。

北仮駅舎。訪問時は未完成だった。完成は4月下旬頃の予定。

駅舎内に設置されているトイレの手洗い場では温水が出てきて感動した。仮駅舎だからといって侮れない。

次は瀬戸線の喜多山に向かう。

つづく…

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