駅の券売機から預金を引き出してみる

「なんたらペイ」がいくつも勃興し、スマホ決済によるキャッシュレス化が急速に進む今日この頃ですが、その決済機能を利用したサービスとして東急電鉄が少し前から各駅の券売機で銀行の預金を引き出せる「キャッシュアウトサービス」なるものを始めています。キャッシュレス文化初心者の私ですが、券売機からお金を引き出すという行為への興味(?)があったので、ちょっと試してみることにしました。

というわけで「最寄りの東急の駅」、渋谷にやってきました。(もちろんキャッシュアウト自体は東急の駅であれば桜新町などといった適当な駅であっても可能です。)

東急電鉄のサイトによりますと「横浜銀行の預金口座をお持ちの方は「はまPay」ゆうちょ銀行の貯金口座をお持ちの方は「ゆうちょPay」を ダウンロードいただくことでご利用になれます。」とのこと。チバラギの民である私が横浜銀行の口座など持っているわけがないので、今回はゆうちょ銀行の口座を使用していきます。

スマホに「ゆうちょpay」をインストールし、各種登録を済ませます(今回は私自身が登録を事前に済ませていたため、そこの説明は割愛します。)

券売機に対面する前にまずアプリを起動します。

登録してある6桁の暗証番号を入力します。(もちろん覗かれていないように注意しましょう。)

するとこのような画面が表示されます。買いもの時のキャッシュレス支払いの場合はここでコードを表示します。(サービス開始から時間が経っていないため、支払いの対応店舗がまだまだ少ないのがもったいないのですが、7月からミニストップが取り扱いを開始してくれたのはミニストップ派の私にとって嬉しいニュースです。)

左上からメニューバーを呼び出します。キャッシュアウト機能がONになっているか確認(「設定」→「ご利用上限金額の設定」から設定します。)できたら「キャッシュアウト」をタップます。

続いてキャッシュアウトする「金額を選択」します。

金額は1万円から選択できます。(ちなみに、1万円からしか選択できないのにはある理由があります(後述)。)

キャッシュアウトする金額が確定できたら、再度6桁の暗証番号を入力します。

QRコードが表示されました。有効時間は5分間となっています。(このQRコードはサンプルです。)

ここまで来て初めて券売機を操作します。メインメニューの右側にズバリ「QRコード バーコードを使う」というボタンが表示されているので迷わずここを選択できます。

すると即座に読み込みを案内されます。

硬貨投入口の下に読み取り機がありました。先程のQRコードを表示したスマホ画面をかざして読み取ってもらいます。

正常に読み取ってもらえると、このように確認画面が表示されます。

6/30まで手数料無料キャンペーンが実施されていたため、今回は手数料が掛かりませんでしたが、現在は引き出しに108円が(最安時間帯で)かかります。

うおー、出てきた…

最大額面の紙幣が1万円である以上、切符購入時に券売機から1万円が吐き出されてくる光景はなかなか新鮮で面白いです。

明細は券売機らしい切符用の台紙に印字されました。

引き出すとすぐにスマホに通知が来ました。無事に完了したようです。

ちなみに、口座の通帳に記帳するとこのように印字されました。(渋谷駅券002とか印字されたら面白いんですけどねぇ…(?))

(※このキャッシュアウトは口座処理上、10000円+手数料の買い物という扱いであるので、券売機番号や駅名は通帳に出ることはまずないようです。)

1万円札からのキャッシュアウトということと、券売機の仕様から簡単に分かると思いますが、このキャッシュアウトサービスでは副次的なメリットとして、券売機に溜まる一方であった1万円札を有効活用することが出来ています。最初にサービス開始を耳にした時はなるほど頭が良いななどと思っていましたが、個人的には必ず手数料を取るなら1000円単位の引き出しも可能にして欲しいかなぁとも…(ゴニョゴニョ)。

とはいえこの機能が使えればわざわざ出先でATMを探す必要が無くなり、便利なことこの上無いのは必至であるので、是非全国の鉄道事業者に導入して頂きたい「良システム」と言えるでしょう。

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